【徹底比較】コーヒーペーパーフィルターの違いで味はどう変わる?選び方のコツ

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1. はじめに:ペーパーフィルターでコーヒーの味は本当に変わる?

ハンドドリップに欠かせないペーパーフィルター。スーパーやコーヒー専門店に行くと、色々な種類が並んでいてどれを買うべきか迷ってしまうことはありませんか。

実は、ペーパーフィルターは単なる粉の「濾過紙」ではありません。色、形、厚み、そして素材によって、お湯の抜け方やコーヒー成分の抽出効率が変わり、最終的なカップの味わいを大きく左右する重要なアイテムです。今回は、ペーパーフィルターの違いがコーヒーの味にどう影響するのか、その選び方のコツを分かりやすく解説します。

2. 白と茶色はどう違う?「漂白」と「みさらし」の違い

ペーパーフィルターを選ぶ際、最初に目につくのが「色」の違いです。真っ白なものと、茶色いものがありますが、これらは製造工程の違いによるものです。

「漂白(ホワイト)」フィルター 製造工程で紙の原料であるパルプを酸素漂白したものです。漂白と聞くと薬品の匂いを心配される方もいますが、現在は環境や人体に優しい酸素漂白が主流のため、安全性や匂いの心配はありません。紙特有の匂いが非常に少なく、コーヒー豆本来の香りやクリアな味わいをダイレクトに楽しめるのが最大のメリットです。

「みさらし(ブラウン)」フィルター パルプを漂白せずにそのまま使用したものです。ナチュラルな見た目が人気ですが、木材由来の「紙の匂い」が少し残りやすいという特徴があります。この匂いが繊細なコーヒーの風味を邪魔してしまうことがあるため、抽出前にフィルターをお湯で濡らす「湯通し(リンス)」を行うのが美味しく淹れるコツです。

3. 抽出スピードを左右する「形」の違い(円錐型と台形型)

次に見るべきポイントは形です。お使いのドリッパーに合わせるのが大前提ですが、形によって抽出のメカニズムが異なります。

「円錐型」フィルター 底に大きな一つ穴があるドリッパー(ハリオV60など)に使用します。お湯が中心に向かって深く流れ落ちるため、お湯を注ぐスピードによって抽出時間をコントロールしやすいのが特徴です。スッキリとした酸味を引き出したい時や、自分好みの味を追求したい方に向いています。

「台形型」フィルター 底が平らになっており、小さな穴が複数開いているドリッパー(カリタやメリタなど)に使われます。お湯が一度ドリッパーの底に溜まってから落ちていく構造のため、お湯を注ぐスピードによる味のブレが少なくなります。誰が淹れても安定してしっかりとしたコクのあるコーヒーを抽出しやすいのが強みです。

4. 見逃しがちな「厚み」と「素材」の影響

色や形だけでなく、紙の「厚み」や表面の加工も味に影響を与えます。

厚みの違い 薄いフィルターはお湯がスッと素早く抜けるため、軽やかでクリアな味わいになりやすく、フルーティーな浅煎りの豆に向いています。逆に厚手のフィルターはお湯の滞留時間が長くなるため、成分がしっかりと抽出され、ボディ感のある重厚な味わいになります。深煎りの豆でコクを出したい時にぴったりです。

素材とクレープ加工 紙の表面にある細かいシワを「クレープ」と呼びます。このシワの入り方(両面か片面か、シワの高低差など)によって、お湯の抜けやすさや微粉のキャッチ力が変わります。 また、最近では環境に優しい「アバカ(マニラ麻)」を使用したフィルターも人気です。アバカは繊維がしなやかで丈夫なため、紙の匂いが少なくお湯の通りが非常に良いため、クリーンなフレーバーを引き出すのに優れています。

5. まとめ:豆や好みに合わせてフィルターを着替える楽しさ

コーヒーのペーパーフィルターは、どれも同じように見えて実はとても奥が深いアイテムです。

まずはドリッパーの形に合ったものを選ぶことが基本ですが、同じ形のドリッパーでも、豆の焙煎度合いやその日の気分に合わせて「今日は漂白の薄手でスッキリ淹れよう」「明日はみさらしの厚手でコクを出そう」とフィルターを変えてみるのも、コーヒーの新しい楽しみ方です。ぜひ、色々なペーパーフィルターを試して、ご自身の最高の一杯を見つけてみてください。

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